今回はメンタルが弱い人でも公務員としてやっていくコツをご紹介します。
実際に二度の休職を経験した弱小メンタルの私が、休職を経験しながらも5年半公務員を続けられた方法を解説します。
記事の内容
✔️メンタルが弱くても公務員としてやっていくコツ
✔️自分が辛くならない働き方について
公務員を辞めたいけれどなかなか勇気が出ない人や、転職は決意したけれど実際に退職するまでの間が辛いという人にオススメの記事です。
Contents
メンタルが弱くても公務員としてやっていくコツ
①プライドを捨てる(仕事が出来ないアピールをする)
これはどの職場でも同じかもしれませんが、「仕事が出来る」と思われるとより多くの仕事が回ってくるのものです。
一度目の休職から復帰した後に私が考えたことは「いかに自分が辛くならない働き方をするか」ということでした。
そこで、私は今いっぱいいっぱいなのでこれ以上は何も出来ませんというフリを徹底的にしました。
「この人に仕事を振っても無駄だな」「この人に何かを聞いても無駄だな」と思われれば勝ちです。
これは究極の方法かもしれませんが、どうしても仕事が辛いという人は、プライドを捨てて仕事が出来ないアピールをしてみると自分の負担が減って楽になるかもしれません。
②電話の声は必要以上に大きく
市役所で働いていると、市民さんや事業所の方から様々な問い合わせを受けることがよくあります。
部署を異動したばかりの頃などは、電話で問い合わせを受けても分からないことがたくさんあると思います。
そこで効果的なのが「電話の声を必要以上に大きくすること」です。
電話を受けたときに大きな声で「○○の件についてですね」「△△の方法についてですね」などと、相手からの問い合わせの内容を復唱するのです。
そうすることで「確認致しますので少々お待ちください」と言って保留を押した頃には、周りの人たちがその件に関する書類や資料などを準備してくれていることが多々あります。
また、周りの人にも電話の内容を共有することで「自分一人で抱え込んでいる感」を減少させることが出来ます。
上手く周りを巻き込むことで、ストレスを分散させることが出来るのでオススメです。
③キャラ設定を徹底的に
ずっと公務員として生きていくつもりがないなら、職場でのキャラ設定は非常に重要です。
公務員の独特な人間関係に疲弊しているという人には、以下の二つがオススメです。
オススメのキャラ設定
✔️飲み会参加しませんキャラ
✔️組合参加しませんキャラ
公務員として上を目指したい人にとっては、市役所内での付き合いというものはとても大切だと思います。
しかし、そうではない人にとって「付き合いだけの飲み会」は苦痛でしかないでしょう。
職場内の噂話や愚痴ばかりの生産性のない飲み会に参加するぐらいなら、家で将来のために勉強した方がよっぽど自分の為になります。
また、公務員には「組合」というものが存在します。
私の職場では、公務員として上を目指したいから保身のために入るという人がほとんどでした。
公務員を辞めるつもりでいる人にとっては、特に入る必要はないでしょう。
④味方につけるべきは嘱託さんと臨職さん
市役所で自分のメンタルが病まないように生きていく為には、何より嘱託さんと臨職さんを味方につけることが大切です。
人事異動がある職員とは違い、嘱託さんや臨職さんは基本的にずっと同じ部署に勤めています。
ですから、職員よりもベテランの嘱託さんや臨職さんというのが大勢いるのです。
そのようにベテランの嘱託さんや臨職さんがいる部署に配属になった際には、まず徹底的に嘱託さんや臨職さんと仲良くなりましょう。
仕事上の責任は職員の方があっても、実際の人間関係的な権力は嘱託さんや臨職さんが握っているという部署が少なくないからです。
ベテランの嘱託さんや臨職さんと良い関係を築けると、本当に仕事がやりやすくなります。
無駄なストレスを抱えない為にも、これはかなりオススメです。
⑤辞める意思があることをほのめかしておく
市役所というのはすぐに噂が広がる場所ですから、誰にでも退職の意思があると言うというのはオススメしません。
ですが、信頼できる同期や同僚に話すのはとても効果があります。
✔️辞めたい気持ちを吐き出せるので楽になる
✔️実際に公務員を辞めた人の情報を得られやすくなる
このように、気持ちの上でも辞めたい気持ちを誰かに聞いてもらうことは心を楽にする為にも効果があります。
それだけでなく、辞める意思があることを話しておくだけで「実際に公務員を辞めた人の情報」も入ってきやすくなります。
本当に辞めるかどうかはさておき、辞める意思があることを話しておくだけでも少なからずメリットはあるのではないでしょうか。
最優先事項は自分の心が辛くならないこと
これまでご紹介してきた方法は、実際に二度の休職を経験した私が実践してきたものです。
ですが、二度の休職を経験したからこそ思うことは「休職に至るまでの間にもっと自分が楽なる働き方が出来たのではないか」ということ。
もっと上手く周りに頼れていたら、もっと上手く手を抜くことが出来ていたら、もしかしたら休職するほどにまでならなかったかもしれない。
周りの環境がそんな状況ではないということも多々あるかと思います。
ですが、休職という手段を取る前に自分なりに何か出来ることがあったかもしれないと今では思います。
自分の心を壊して休職するのなら、その前に出来る限り自分が楽になる働き方を模索してみるのも良いかもしれません。
逃げることに罪悪感は不要
自分の心が楽になる働き方を目指してみたけれど、やはり限界という人は遠慮なく休みましょう。
職場というのは誰かがいなくても案外ちゃんと回るものです。
✔️自分が休むことで誰かに迷惑をかけているのではないか
✔️職場で何か言われているのではないかと不安
✔️この先どうなるのか不安
休職中はこのような気持ちになることもあるかもしれません。
ですが、休職というのは誰か一人の責任というものではないと思います。
誰かが休職という形になったことで、職場自体も改善すべき点があったと気づくきっかけになります。
また、自分自身についても「どのような働き方が合っているのか」「職場の人間関係に問題があっただけなのか」など改めて考えるきっかけになります。
休職中の仕事は休むことです。
たとえ公務員を辞めたとしても、選択肢なんていくらでもあります。
まずは自分の心をしっかり休ませましょう。
自分に合った環境にいればメンタルは強くなる
今回はメンタルが弱い人向けに公務員として働くコツを解説してきました。
では、メンタルの弱い人はどのような環境にいてもメンタルが弱いままなのでしょうか。
そうではありません。
メンタルというものは、その人に合った環境にいれば自然と強くなるものです。
私は転職して以前より自分に合った環境にいるおかげで、「メンタルを病む」という状況に陥ることは全くなくなりました。
ですから「公務員でもやっていけなかったメンタルの弱い自分が、働ける職場なんてあるのだろうか」と心配する必要はありません。
自分に合った環境は必ずあります。
公務員として働きながらでも、自分に合った環境を目指す為の行動は出来ます。
公務員に限界を感じている人は、今出来ることから始めてみるのが良いのではないでしょうか。