今回はそんな方のために、「公務員は在職中に転職活動をしても良いのか」について解説していきたいと思います。
<記事の内容>
・公務員は在職期間中に転職活動しても良いのか
・転職活動をするにあたって注意すること
私自身も、公務員から民間企業へ転職する際にいくつか注意していたポイントがあります。
今回は私の実体験も含めてご紹介していきたいと思います。
Contents
在職中に転職活動をしても良いのか
課長補佐以下なら転職活動してもOK
公務員の在職期間中の転職活動について、規制が設けられているのは事実です。
ですが、その求職活動規制に該当するのは課長補佐以上の役職のみです。
詳しくは国家公務員倫理法に規定されていますので、下記のサイトを参考にしてください。
ですので、20代〜30代の若手職員であれば在職中に転職活動をしても全く問題ありません。
企業側から転職について確認されることもあるので注意が必要
転職活動を行うことに関しては全く問題ないとお伝えしましたが、転職活動中に企業側から転職について確認されることもあります。
実際に私が確認された項目は、
・内定が出た場合、公務員をいつ退職するのか。(いつから就業可能か)
→公務員はすぐにはやめられないので、いつ退職するかは事前に決めておく必要がある。
・なぜ公務員を退職するのか。
→公務員を退職する理由は必ずと言っていいほど聞かれます。しっかりと答えられるように、対策をしておきましょう。
退職するまでの流れや、退職理由については以前の記事を参考にしてみてください。
転職活動中に注意するポイント
転職活動していることを伝えるのは必要最低限の人だけにする
いざ公務員をやめる決意をしたとしても、伝えるのは必要最低限の人だけにしましょう。
役所は閉鎖的な組織という特徴もあり、非常に噂が広まりやすいです。
職場での混乱を招かないためにも、正式に退職の意向を課内へ伝えるまでは、直属の上司や信頼できる同僚にのみ伝えておくのがベストです。
また、有給を取って面接などに参加する場合もなるべく理由は伏せておくのが良いでしょう。
私も転職活動中は、スーツで歩いているのを職場の人に見られていないかヒヤヒヤしたこともあります。
円満に退職するためにも、あまり口外しないことが大切です。
SNSへの書き込みに注意する
SNSは非常に拡散力の高いものですから、発言には注意すべきです。
SNSに転職活動をしているという旨の書き込みをすれば、それを見た誰かから広まってしまう可能性もあるということです。
また、企業の採用担当者がSNSをチェックしているという例も実際にありました。
転職活動中は、SNSでの発言にも十分注意しておいたほうが得策でしょう。
仕事の引き継ぎは丁寧に
自分が退職するということは、自分が今抱えている仕事を誰かにお願いすることになります。
ですから、引き継ぐ相手の負担を少しでも減らせるように引き継ぎは丁寧に行いましょう。
自分がいなくなった後も、何か困ったことがあれば参考にできるように、引き継ぎ書は必ず作成しておくことです。
退職後に職場から「○○の件について確認なんですが…」と連絡を受けたくない人は特に、引き継ぎ書は念入りに作成しておきましょう。
さらにチェックしておくと良いポイントは、
・決裁の押印漏れがないか
・本年度中に上げなければならない決裁はないか
・本年度中に切らなければならない伝票はないか
・来年度の予算どりについても共有しておく
・書類は分かりやすく簿冊に綴り、保管場所も引き継いでおく
このあたりまで丁寧にやっておけば、問題ないでしょう。
周りに気を配って転職活動することが大切
在職期間中の転職活動が認められているとはいえ、周りに気を配って活動することが大切です。
転職活動中のために有給を取ったり、仕事の引き継ぎをするときも、相手の立場に立って丁寧に対応していくことが大切です。
また、役所は噂が広まりやすいですから伝える相手は慎重に選ぶべきです。
内定を貰えてつい嬉しくて話しすぎてしまうと、まだ課内にも伝えていないのに退職がバレてしまうなんてことになりかねません。
自分自身のためにも、慎重に行動していくことが大切です。
以上の点を意識すれば、スムーズに転職活動を進めることができるでしょう。